ドイツでは、軽度のうつにたいしてはセントジョーンズワートの抽出物が処方されるのが一般的です。
ここでは、うつ病の症状と、セントジョーンズワートの働きや効果を解説していきます。

うつ病とは。

まず、はじめに、うつ病はれっきとした病気であることを認識してください。

体に見て取れる症状として現れるわけではないので、非常に自覚しにくく、まわりが見てもわかりにくいですが、確かに「病気」なのです。

具体的には、アメリカの精神医学会によると、いわゆるうつ状態が2週間以上にわたって改善しないものをうつ病と診断しています。

原因について。

残念なことに、いまだにはっきりとした原因はわかっておりません。

ただ、さまざまな危険因子が引き金となって、それまで普通に生活していた人にうつ病を引き起こしてしまうのではないかとされています。

危険因子としては、妊娠、出産、離婚、死別、養育体験などさまざまな要因が挙げられています。

女性が男性に比べうつ病が多く見られるのは、危険因子が男性に比べ多いことと、社会的役割の格差などが原因ではないかとされています。

具体的な症状。

では、うつ病には具体的にどのような症状があるのでしょうか?

代表的な症状は以下のようなものになります。

このほかにも、焦燥感や胸の痛み、消化器官の異常(吐き気、便秘など)などがある場合もあります。

セントジョーンズワートの働き。

うつ病に関して、原因はわかっていないと記載しましたが、脳の異常という観点から見た場合、セロトニンなどの脳内物質が不足している事はわかっています。

また、こ脳内物質の分泌を促進すると、症状が緩和してくることもわかっており、現在の治療の主流はこの方法になっています。

そこで、注目をされたのがセントジョーンズワートなのです。

セントジョーンズワートには、脳内物質のセロトニンの再吸収を抑制する効果がありますので、結果的に、脳内でのセロトニンを上昇させてくれます。

さらに、さまざまな副作用を引き起こす医薬品に比べ、セントジョーンズワートは、比較的少ない副作用になっています。

このようなことから、ドイツでの医薬品としての処方や、アメリカでのサプリメントの人気となっているのです。


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