セントジョーンズワートと相互作用のある医薬品。
なぜ、医薬品と相互作用が出てしまうのでしょうか?
それは、
セントジョーンズワートの特徴でもある脳内物質のバランスを整える作用にあります。
セントジョーンズワートは、脳内物質のバランスを整えるときに、肝薬物代謝酵素(CYP3A4)という物質を増やします。増えた代謝酵素は、薬を余分に代謝させてしまいます。その結果、薬の血中濃度が下がり、効果が減少してしまうのです。
厚生労働省が発表しているセントジョーンズワートと相互作用のある医薬品は下表のとおりです。摂取している方は、必ず、お医者さんに相談しましょう。
成分名 | 商品名 | 薬効分類 |
硫酸インジナビルエタノール付加物 | クリキシバンカプセル(萬有製薬) | 抗HIV薬 |
メシル酸サキナビル | インビラーゼカプセル(日本ロシュ) | 抗HIV薬 |
メシル酸ネルフィナビル | ビラセプト錠(日本たばこ産業) | 抗HIV薬 |
リトナビル | ノービア・カプセル100mg(ダイナボット)他 | 抗HIV薬 |
アンプレナビル | プローゼカプセル(キッセイ薬品工業) | 抗HIV薬 |
エファビレンツ | ストックリンカプセル200(萬有製薬) | 抗HIV薬 |
ネビラピン | ビラミューン錠200(日本ベーリンガーインゲルハイム) | 抗HIV薬 |
メシル酸デラビルジン | レスクリプタ錠200mg(ワーナー・ランバート) | 抗HIV薬 |
ワルファリンカリウム | ワーファリン錠1mg(エーザイ)他 | 血液凝固防止薬 |
シクロスポリン | サンディミュンカプセル25mg(日本チバガイギー) | 免疫抑制薬 |
サンディミュン注射液(日本チバガイギー)他 | ||
タクロリムス水和物 | プログラフカプセル0.5mg(藤沢薬品工業) | 免疫抑制薬 |
プログラフ注射液5mg(藤沢薬品工業)他 | ||
エチニルエストラジオール・ノルエチステロン | エリオット21(明治製菓) | 経口避妊薬 |
シンフェーズT28(日本モンサント) | ||
ノリニールT28(科研製薬) | ||
オーソM-21(ヤンセン協和) | ||
オーソ777-28(ヤンセン協和)他 | ||
エチニルエストラジオール・レボノルゲストレル | トリキュラー21(日本シエーリング) | 経口避妊薬 |
リビアン28(山之内製薬) | ||
トライディオール21(日本ワイスレダリー) | ||
アンジュ28(帝国臓器製薬)他 | ||
エチニルエストラジオール・デソゲストレル | マーベロン28(日本オルガノン)他 | 経口避妊薬 |
ジゴキシン | ジゴシン錠(中外製薬)他 | 強心薬 |
ジギトキシン | ジギトキシン錠「シオノギ」0.1mg(塩野義製薬)他 | 強心薬 |
メチルジゴキシン | ラニラピッド錠(日本ロシュ)他 | 強心薬 |
テオフィリン | テオドール錠50(三菱東京製薬)他 | 気管支拡張薬 |
アミノフィリン | ネオフィリン錠(サンノーバ) | 気管支拡張薬 |
ネオフィリン注(エーザイ)他 | ||
コリンテオフィリン | テオコリン錠(サンノーバ)他 | 気管支拡張薬 |
フェニトイン、フェニトインナトリウム | アレビアチン細粒(大日本製薬)他 | 抗てんかん薬 |
カルバマゼピン | テグレトール細粒(日本チバガイギー)他 | 抗てんかん薬 |
フェノバルビタール及び | フェノバール10倍散(藤永製薬) | 抗てんかん薬 |
フェノバルビタールナトリウム | ルピアール坐剤50(エスエス製薬)他 | |
ジソピラミド及びリン酸ジソピラミド | リスモダン(アベンティスファーマ)他 | 抗不整脈薬 |
リドカイン | 静注用キシロカイン2%(藤沢薬品)他 | 抗不整脈薬 |
塩酸アミオダロン | アンカロン錠100(大正製薬) | 抗不整脈薬 |
硫酸キニジン | 硫酸キニジン錠(日研化学)他 | 抗不整脈薬 |
塩酸プロパフェノン | プロノン錠100mg(山之内製薬)他 | 抗不整脈薬 |
※表は厚生労働省が発表しているデータを使用しています。