セントジョーンズワートの効能は、うつや不安障害の症状改善が代表的です。
ほかにも、最近の研究では、ダイエット効果もあるのではないかといわれています。
有効性の情報も記載していますので、参考にしてください。

セントジョーンズワートの効能。

精神疾患に絶大な効能を持つセントジョーンズワートの代表的な効果を紹介します。 DHCなど大手のメーカーもサプリメントを販売されていますので、よく学んで、効能を利用してください。

うつや不安障害の改善。

近年の研究では、うつや不安症状を引き起こすのは、中枢神経にある脳内物質が原因だといわれています。
セントジョーンズワートに含まれるヒペシリンは、抗うつ薬などと同様に、脳内物質であるセロトニンの濃度を安定させてくれます

うつなどの症状を持つ人は、セロトニンの濃度が低くなっており、ヒペシリンの働きにより、症状が改善するといわれています。

ストレスの緩和。

脳内物質を安定させる効果は、うつへの効能と同様に、ストレスの軽減にも効能を発揮してくれます。

セントジョーンズワートが医薬品ではないアメリカでは、サンシャインサプリメントといわれ、非常に人気の高いサプリメントとなっています。

ダイエット効果。

脳内物質のセロトニンは、おなかがいっぱいになると満腹中枢を刺激する役割も持っています。

そのため、セロトニンの脳内濃度を増加させるセントジョーンズワートは、ダイエットへの効能があるのではないかと期待されています。

セントジョーンズワートの有効性情報。

セントジョーンズワートの臨床結果を記載した有効性情報を掲載しておきます。脳・神経に対する効能が非常に多くなっています。

内容については、(独)国立健康・栄養研究所より記事を引用しています。

脳・神経・感覚器
・抽出物は、軽症あるいは中等症の抑うつに対してはおそらく有効と思われる
・質の異なる複数の無作為割付臨床試験(RCT)を統合した1件のシステマティック・レビューによれば、セイヨウオトギリソウは軽症ないし中等度のうつ病に対する有効性の高い治療であることが見出された。
・2007年7月までを対象に、7種のデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ比較試験29報について検討したシステマティックレビューにおいて、セイヨウオトギリソウの摂取は抑うつ症状の改善に寄与する可能性が認められたという報告がある。
・不安症に対し、有効性が示唆されている。ヒペリシンが標準化された抽出物は、不安症の自覚症状と測定診断値を軽減すると思われる。しかし、セイヨウオトギリソウによる不安の増大もまた、生じる可能性がある。
・不安神経症を併発している大うつ病性障害の患者28名(18-65歳)を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、セイヨウオトギリソウ(花頂抽出物1.8g)とカバ(根茎の水溶抽出物2.66g)もしくはプラセボを1日3回、4週間摂取させたところ、被検薬投与後にプラセボ投与した群でのみベックうつ評価尺度におけるうつ症状の自己報告が改善されたという報告がある。
・不安、気分変調、眠気過多、食欲不振、うつ、不眠、精神運動遅滞および他の自覚症状の改善が、限られた臨床試験で実証されている。
・強迫性障害(徐放製剤の0.3%ヒペリシン12週間投与で数人の患者の症状をかなり改善)、季節性情動障害(SAD)に関連する不安・性欲減退・睡眠障害などの症状、月経前症候群(PMS)(0.3%の標準化抽出物で約50%の女性の症状を改善)に対し有効な可能性がある。
その他
・軽度から中等度アトピー性皮膚炎18名に対するプラセボとの無作為化二重盲検試験で、セイヨウオトギリソウクリーム塗布の有効性を報告

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